2017-10

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-Sound Horizon, Linked Horizon, 他Revo作品レビュー その1-

紅白の紅蓮の弓矢、見た人いましたか?
いろいろ賛否両論あるようですが、自分は進撃見てないのに感慨深かったです。
なぜなら、紅白で紅蓮の弓矢を披露したLinked Horizonの総裁であり、全ての作曲作詞とちょいちょい歌、を担当するRevoの大ファンだからです!正確にはRevoの作曲センスのファンになります。
そしてRevoはSound Horizonというユニットの主宰をしています。というかそっちがLinked Horizonの母体です。

Revoが作る曲の魅力は一言ではとても表せませんが、プログレ的な展開の移り変わりの激しい曲構成を土台にしているのに、それでいて作曲者の自己満足に終わらず、曲中至る所に聴く人の心を揺さぶるようなメロディーを盛り込んでくるところ、それは民族調であったり、メタル調であったり、ゲーム音楽のようなものであったり、様々です。どことなくクサいのに病み付きになる、そんな絶妙なバランス。ありきたりを避けているようでいて、王道のような説得力があります。

今日はそんなRevoの作品レビューを、まずはSound HorizonのStory CDから始めてみます。何回か続く予定です。

1st Concept Story CD「Chronicle」 (2001)

Chronicle

同人時代Sound Horizon最初のCD。ジャケットイラストは今後の専属絵師となるyokoyanが担当している。当初はコミケで頒布スペースがなく、yokoyanのサークルに委託して販売していた。CD-Rに手焼きのCDなので、出回った枚数が非常に少ない。そのため中古価格がインフレを起こしている。中古相場はなんと15万円程度。
内容はボイス入りのトラック1以外はインスト曲で、現在と比べるとやはり同人ぽさが目立つ、打ち込み音楽。しかし聞いていて飽きないのは流石。この時点で作曲スタイルが形になっているのはすごい。ボーナストラックに謎ムービーが入っている。

音楽性:☆☆
物語性:☆☆
やみつき度:☆
サンホラ度:☆☆
万人受け度:☆☆☆


☆お気に入りトラック
02_Black Chronicle 「黒の預言書」の原曲。プログレ的な展開の目まぐるしい曲。ここから始まったなぁ・・・という感じ。
06_蒼と白の境界線 穏やかな・・・なんだろう地中海沿岸的な曲。こういう曲も書けるんです。好き

2nd Story CD「Thanatos」 (2002)

Thanatos

同人時代第2弾Story CD。Chronicleと打って変わって、死を感じさせる暗い印象の曲が多いが、どことなく希望を残すような曲がある。その辺りのバランス感覚はRevoならでは。サンホラを語る上で無くてはならない存在、あらまりがボーカルを担当した最初のCD。この辺りからすでにグッと来る泣きのメロディーがガンガン入るようになる。曲の作り自体は割とシンプル。これも驚愕の中古相場12万円。

音楽性:☆☆
物語性:☆
やみつき度:☆☆
サンホラ度:☆☆☆
万人受け度:☆☆

☆お気に入りトラック
05_輪廻の砂時計 同人時代サンホラの名曲の一つ。あらまりの澄んだ声がよく活きる、寒い夜空をイメージさせる曲。曲の作りは王道なので、聴きやすいかも。

3rd Story CD「Lost」 (2002)

Lost

同人時代3作目。忘却と喪失をテーマにしたアルバム。トラックごとに独立したオムニバス形式。自分が初めて実際に買ったサンホラのCDで、とても思い入れがある(買ったの発表数年後だったけど)。中古相場8万。でも自分は絶対売りません。ファンで売る人はお金に困ってる人以外いないでしょう。サンホラにとって欠かせない存在その2、じまんぐが参加しています。クセがあり過ぎてもはやクセしかない語りはこの頃から健在。

音楽性:☆☆☆
物語性:☆☆
やみつき度:☆☆☆
サンホラ度:☆☆☆
万人受け度:☆☆☆

☆お気に入りトラック
04_魔法使いサラバント これぞ物語音楽!某有名お伽話をベースにした曲。じまんぐの登場シーンはにやりとする。
05_檻の中の遊戯 檻の中シリーズの一つ。聞いているだけで擦り切れた古いフィルム映画を見ている気分になる。あらまりがいろいろな声を出せることが分かる。

1st Story Renewal CD「Chronicle 2nd」 (2004)

Chronicle 2nd

「Chronicle」のリニューアル盤。両方聞くとより楽しめる。サンホラのStory CDには”オムニバス形式”と”伝記形式”があるが、これは伝記形式。預言書に記された歴史を辿る物語。相当に中二病である。だがそれがいい。
当時高校生だった自分は、Lostでサンホラのファンになり、このCDのトラック1「黒の預言書」を聴いた時、かなりの衝撃を受けた。こんなにも心地よい中二病音楽があるなんて!!だが音楽的には大真面目である。このCDの頃から同人界隈での知名度が上がってきたので、聴いたことある曲があるかもしれない。とにかく、たまらん一枚。同人時代のサンホラ聴くならまずはコレ!頑張れば割と中古が手に入る。高いけど。

音楽性:☆☆☆☆
物語性:☆☆☆☆
やみつき度:☆☆☆☆
サンホラ度:☆☆☆☆
万人受け度:☆☆

☆お気に入りトラック
01_黒の予言書 なんといってもこの曲。サンホラ中二病曲の原点。サビが高音すぎてあらまりが辛そうだが、それもまた魅力。
03_辿りつく詩 泣ける曲。あらまりが老婆の演技をする。Revoのお得意、三拍子の曲。
08_聖戦と死神 第二部「聖戦と死神」 ~英雄の不在~ じまんぐが活躍する曲。素晴らしい中二病!今となってはお決まりとなった音楽による戦闘表現を始めた曲。馬がヒヒーン!剣がシャキーン!
11_書の囁き クロニカ様!!5拍子の曲。
13_沈んだ歌姫 あらまりと霜月はるかのコラボ曲。中世イタリアをイメージさせる曲調。二人の歌姫が歌でバトルをする。二人の声質の対比が面白い曲。巻き舌難しそう。
18_書の魔獣 前半はいかにもなメロスピ系の曲。じまんぐの高笑いがツボる。とにかく中二的カッコよさを極めている曲。

4th Story CD「Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜」 (2005)

Elysion

サンホラメジャーデビュー後初のStory CD。オムニバス形式。トラックの並び順にはある秘密が隠されている。前作のChronicle 2ndが男の子向け中二病だとすると、こっちは女の子向け中二病って印象(?)。背徳とか、罪だとかそういうものがテーマとなっている。メジャーデビュー後だが、まだレコーディングには打ち込みを使用している部分が多い。とにかくCD全体の完成度が高く、名トラックが多い。Chronicle 2ndが肌に合わなかった人はこっちから入るとよさげ。個人的にはChronicle 2ndと甲乙つけがたいが、僅差でこっち派。amazonとかでふつーに手に入る。

音楽性:☆☆☆☆
物語性:☆☆☆
やみつき度:☆☆☆☆☆
サンホラ度:☆☆☆☆
万人受け度:☆☆☆

☆お気に入りトラック

1.エルの楽園[→side:E→] あらまりが幼い女の子を演じて歌う。「黒の預言書」とは別方向に中二病。サビが可愛い怖い。これも前期サンホラの名曲です。
7.エルの天秤 じまんぐ大活躍。こういう曲好きなんです。ビッグバンドっていうのかな?
8.Sacrifice おそらく時代設定は中世魔女狩りの時代。妹を狩られた姉ちゃんがプッツンするお話。八つ墓村のような。淡々とした曲調が、終盤ほんとにぶちぎれたかのように燃え上がるのが素晴らしい演出。
9.エルの絵本【笛吹き男とパレード】 サンホラの中では特別有名な曲。ハーメルンの笛吹。

5th Story CD「Roman」 (2006)

Roman

あらまり脱退後、新体制となったサンホラのStory CD。舞台はフランス。オムニバス形式だが、トラック間には関連性がある。王道ポップス的な曲が多いので、サンホラを聴いたことがなく、同人音楽に耐性がない人に進めるならこれ、とよく言われる。いろいろなジャンルの曲がバランスよく収録されている。今作から録音のほとんどが生演奏になっていて、非常に音質のレベルも上がっている。しかし、生演奏による作曲に慣れていないのか、すこし荒削りな部分があると個人的には感じる作品。

音楽性:☆☆☆
物語性:☆☆☆
やみつき度:☆☆☆
サンホラ度:☆☆
万人受け度:☆☆☆☆

☆お気に入りトラック
3. 見えざる腕  曲全体だとそこまでお気に入りではないが、3:50あたりからのメロディーが傑作。
5. 星屑の革紐 歌い手が若いだけあって荒削りな印象だが、爽やかで希望に満ち溢れる良曲。後半の大サビで涙が
9. 歓びと悲しみの葡萄酒 こういうサンホラもありだな、という曲。一人の女性の生涯を綴った曲。Elysionとつながりがある(?)

6th Story CD「Moira」 (2008)

Moira

ギリシャ神話をベースにしたStory CD。Chronicle 2ndと同じ伝記形式。この作品はかなりクセが強く、Chronicle 2ndをもっと大まじめにやったような印象。CD全体がつながった一つの物語になっているので、聴き終わると疲れてしまってもう一度聴く気になるまでインターバルが必要。長い映画を見るのが好きな人にオススメ。壮大なストーリーになっているので、最後まで聴き終えた時の感動はひとしお。やたらと戦闘描写が多いので、熱い展開が好きな人にもオススメ。サンホラ布教用としては不向きかも・・・

音楽性:☆☆☆☆
物語性:☆☆☆☆☆
やみつき度:☆☆
サンホラ度:☆☆☆
万人受け度:☆

☆お気に入りトラック
2. 人生は入れ子人形 じまんぐ主役。ネタ曲かと思わせておいて、終盤でこのアルバム通してのテーマとなるフレーズを力強く歌い上げる。
3. 神話 神話の世界の始まりを表現した、プロローグ的な曲。英語の語り以外はコーラスで成り立つ。教会旋法の名前に対応した女神6人が、それぞれ別のフレーズを歌う。Revoの作曲家としての知識が光る曲。
10. 死せる者達の物語 このStory CDの中心となる曲。泣ける。何が泣けるかというと、他のトラックでは神話の歴史にそって登場人物が歌っているのに、この曲だけはストーリー関係なしに登場人物全員が合唱する。タイトル通り、いずれみんな死んでいって、神話になるんだなあ・・・という感慨。
14. 死せる英雄達の戦い Chronicle 2ndから始まった、サンホラ戦闘音楽の集大成。迸る中二成分。どこを切り取っても燃える旋律だらけ。特に最後の合唱は大作映画のクライマックスシーンを見ているかのような感覚に陥る。

7th Story CD「Märchen」 (2010)

Marchen

現在最新のStory CD。舞台はドイツで、最初と最後を除く各トラックが有名な童話をベースにしたストーリーになっている。CDタイトルは「めるひぇん」または「めるしぇん」と読み、ドイツ語で童話の意味。個人的にあらまり脱退後のサンホラStory CDで一番お気に入り。Revo最新の作曲センスを用いて、Elysion時代のサンホラに原点回帰したような印象のアルバム。なんだかオシャレ感漂っている。柔軟で、流れるようでいて、強烈に印象に残る名フレーズが多い。いわゆるRevo節。また、作品の至るところにクラシック音楽へのオマージュが入っている。初音ミクを使っていることでも話題になった。頻繁に曲展開が変化するが、プログレと言うよりはミュージカル的。暗いストーリーが大丈夫なら布教用にもオススメ。あとあまり話題にならないけど主人公のモデルが恐らくベートーヴェン。(ドイツだし・・・・)。いわゆるスルメ曲が多いアルバムだと思う。

音楽性:☆☆☆☆☆
物語性:☆☆☆
やみつき度:☆☆☆
サンホラ度:☆☆☆☆
万人受け度:☆☆☆

☆お気に入りトラック
1. 宵闇の唄 10分を超える大作。とっても歌いづらい。誰かにかつて~からの泣けるメロディーの裏で鳴っているヴァイオリンの対旋律が個人的なお気に入りポイント。楽曲構成が非常に複雑で、頻繁な転調などを含む。曲中盤で様々なクラシック音楽のメドレー部分があったり、初音ミクの超高音早口パートがあったりとかなりカオスな曲。でも好き。
2. 火刑の魔女 地味だけど、個人的に好きな曲。理由はわからないけど好き。なんだろうメロディーが無理なく、自然な繋がりなのがいいのかな。原作はヘンゼルとグレーテル。この曲は特にお気に入りで、流れるようなメロディーライン、民族調の変拍子、頻繁な転調による場面展開、緩→急という曲構成、Revoの作曲技法がこれでもかと詰まるスルメ曲だと思う。ただストーリーは怖くて悲しいです
4. 硝子の棺で眠る姫君 中学生の女の子が歌ってます、な曲。白雪姫ですね。非常に童話っぽさが出ていて素晴らしい。狩人のじいやとの追いかけっこパートは何故か泣ける。なんでだ。
6. 薔薇の塔で眠る姫君 曲展開が好き。あとは塔の螺旋階段を登るときに、歌声がこもりつつ螺旋状に登って行く演出とか、イヤホンで聞いたほうがいい曲。原作はいばら姫。
7. 青き伯爵の城 かっこいい!大塚明夫がいい味を出している。曲の内容はかなりアレなので注意。原作がそうなんだけど・・・。この曲はどこを切り取ってもいいメロディーしか出てこないので特にお気に入り。表現力がすごい曲。



これで現在出ているStory CDは全てです。はやく8でないかな・・・
サンホラは聞く人を選びますが、興味ある人は一度じっくり聴いてみてください。
疲れたのでここでレビュー終わりますが、次回も書きます。
次はSound Horizon名義の他作品もしくはLinked Horizon名義について書く予定。
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めくるめく現代音楽の世界 その1

今日は現代音楽について書いてみます・~・。

現代音楽と聞くと、現代の音楽、ということで今流行りの音楽のことかな?と思うかもしれませんが、
西洋音楽史上で現代音楽というと、通常のクラシック音楽の歴史の流れ上にあり、20世紀後半から現代に至るまでの音楽を指します。
具体的には、調性(簡単に言うと、聞き心地のいい音階)の排除、偶然性の取り入れ、トーンクラスター(密集音塊)の使用、などの特徴があります。

一般に認知されているいわゆる”クラシック音楽”のイメージからはかなり逸脱しているので、初めて聞く方は衝撃を受けて、受け付ける方と受け付けない方に真っ二つになると思います。

そんな現代音楽の流れに名を残す音楽家を、とっつきやすい方優先で、作風から紹介してみたいと思います・~・。



○スティーヴ・ライヒ ~ミニマル・ミュージックの先駆者の一人

ミニマル・ミュージックとは、ある特定の音型を何度も繰り返し、少しずつ形を変化させながら展開していく音楽のことです。
スティーヴ・ライヒはそのようなミニマル・ミュージックの代表的音楽家です。特に、類似したフレーズを複数の楽器で少しずつずらしながら重ねていくフェイズシフティングの技法などは、ライヒが先駆者です。
以下、代表作

・『ピアノ・フェイズ』
2台のピアノを使って演奏される。フレーズをずらして重ねるフェイズシフティングが使われている。


・『ディファレント・トレインズ』
ライヒの幼少期の経験と、第二次世界大戦、そして現代を、汽車(Trains)を中心に展開していく。「もし、ユダヤ人である自分があの時代にヨーロッパにいたらどうなっていただろうか?おそらく、強制収容所行きの、全く違う汽車(Different Trains )に乗ることになっていたのではないか?」という発想から。
関係する人々の音声録音に音型を当てはめ、それを動機に展開していく。


・『エレクトリック・カウンターポイント III (Fast)』
エレキギターのための作品。お気に入りなので・~・。


他にも、18人の音楽家のための音楽、など名曲がたくさんあります。


○ヤニス・クセナキス ~作曲への数学の導入、電子音楽の先駆者

クセナキスは建築家であり、数学者であり、音楽家です。
非常に独創的な作曲技法で知られていて、グラフ、黄金比、確率など数学理論を用いた作曲を行いました。
また、コンピューターを用いた作曲や、照明装置などを使用した表現にも取り組みました。

・『ヘルマ』
集合理論を作曲に活用した作品。”音の雲”と呼ばれる音の集合が、互いに混じりあい、時には排除しながら音楽を作っていく。一見めちゃくちゃに聞こえるが、曲の構成は数学的に厳密に定義されている。
動画の演奏は、クセナキス直系の弟子、高橋悠治。


・『シナファイ』
現代音楽において、最も演奏難易度が高いピアノ協奏曲のひとつと言われている。
ピアノパートは10段以上からなる五線譜で書かれ、最大で16段にもなる。非常に読譜が難しいうえ、演奏自体も同音連打の連続で至難。


・『ミケーネ・アルファ』
UPICシステムという電子音響コンピュータによって作曲・演奏された。ぺんとタブレットを用いて図形を入力すると、それに沿って演奏される。




今日はここまで((ノェ`*)っ))タシタシ

59

・マーラー作”アダージェット”と映画『ベニスに死す』


AIKAのことはいつか書く!!許して野ばら様!!

今日は前回の記事を書いた後、ふと聴きたくなって久しぶりに聴いたマーラー様の代表作

マーラー作曲 交響曲第5番第4楽章より”アダージェット”


レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨークフィルハーモニック


マーラーの交響曲第5番は、マーラーの妻となるアルマとの関係が最も濃密だった時期に書かれた作品で、前5楽章からなります。
特にこの第4楽章は弦楽器とハープのみで演奏される、非常に美しい旋律で、”愛の楽章”と呼ばれることもあります。
2つの旋律が絡み合うようにヴァイオリンによって奏でられ、ハープはそれに寄り添うようにアクセントを入れます。中間部ではハープは休止し、弦楽器のみで曲が展開されます。終盤、ゆったりと主題に回帰し、一番の高揚を見せた後、静かに消え行くように終わります。

旋律の美しさに関しては、正直自分が今まで聴いたあらゆる音楽の中で最も美しいと思っています・~・。
正しく「美」そのものを音楽にしたような、静謐感溢れる楽章だと言えるでしょう。

そして、この曲を語る上で忘れてはならないのが、1971年公開の映画、『ベニスに死す』。
ほぼ、映画のテーマといっていいほどに劇中で使用され、奇跡的とも言える映画内容とのマッチングから、この曲を一躍有名曲にしました。

映画のあらすじは、非常にシンプルです。なのであらすじだけを見ると、ただの駄作にも見えます。(ショタコン映画?とか)
主人公である著名老作曲家グスタフ・アッシェンバッハ(原作では作家、グスタフと言う名前はマーラーから取られている)は静養先であるヴェネツィアで、ふと見かけた美しい少年タジオに心を奪われます。以降彼は、少年の美しさに取り付かれたかのように、日々浜辺に出かけては少年を眺める日々を送ります。
しかし、ヴェネツィアに疫病(コレラ)が流行し始め、次第に静養に来ていた観光客たちがベニスを後にしていきます。アッシェンバッハもタジオに心奪われベニスに長居するうちに、コレラに冒されていました。
そして、少年タジオの一家がベニスを後にする最後の日、疫病によりふらふらのアッシェンバッハは、まるで死に化粧のように自身を化粧し、いつもの浜辺に赴きます。そこには楽しそうにはしゃぐ少年タジオとその友人の姿、それを椅子に座って眺めるアッシェンバッハ。もはや化粧は崩れ、白髪染めも流れ落ちています。
最後には、まるで美そのものを掴んだかのように、遠く海辺に立つ少年タジオに手を伸ばしたまま、アッシェンバッハは静かに息絶え、映画は幕を下ろします。

・『ベニスに死す』ラストシーン

(→全編

正直表面的にこの映画を見ると、変態おっさんが超絶美少年に熱を上げるという、へんてこな映画なのですが、真に表現されているのは、芸術における、”美”の希求であると思います。
劇中で、主人公とその友人アルフレッド(モデルは、実在の作曲家でありマーラーの友人シェーンベルク)が芸術においての”美”あり方について論争するシーンがあります。はっきりと言葉には示されていませんが、もしかしたら主人公アッシェンバッハは、少年タジオの美しさにその答えを見出したのかもしれませんね。



実際、映画で少年タジオ役を務めているビョルン・アンドレセンはまさに神の造形芸術とも言えるほどの超超超超超美少年です。

ビヨルン・アンドレセン

もはや男女の枠を超えた、究極の美しさですね・・・何かに目覚めそう



メルヘンさん!次回はショパン書きます!!

・~・。



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58

こんちあ
最近流行ってますね「進撃の巨人」・~・。

そんな自分はあんまりよく知らないですが、今日は進撃の巨人好きな方々に1曲紹介します・~・。

マーラー作曲 交響曲第1番”巨人”より第4楽章

指揮:ブルーノ・ワルター、コロンビア交響楽団



クラシックの巨人といえばコレ!尊敬するマーラー様の作品でございます・~・。
冒頭、序奏部分の切迫感とか不条理感がなんとなく進撃の巨人に合いませんか?合わないですねゴメンナサイ・~・;

この楽章、なんと言ってもカッコイイ!!28歳のときにこの作品を書いたマーラー様恐るべし・・・
”巨人”はマーラーがジャン・パウルの著作に影響を受けて書いた作品だといわれています。青年期の生きる喜び、死への恐れや恋愛の悩みといったもの、そしてそれを意志の力で乗り越え成長する姿が現れている傑作です。
なので人生に悩んでいる方、不安感を拭えない方におすすめです。

特にそのエッセンスはこの第4楽章に詰め込まれています。
序奏部で攻撃的な第1主題の動機(様々な物事に対する感情の叫び、雷鳴)を示し、第2主題は美しい弦の音色(言葉に表しきれない気持ち、愛情)。
そしてなんと言っても素晴らしいのはコーダ(17:08~)。このコーダを聞かずしてしねません・~・、
コーダの直前部では第1主題が再現され、再び不安感がよぎりますが、それを途中で半ば強引に打ち消すようにファンファーレが鳴り響きます。
そこから金管が歌い上げるのは、力強くアレンジされた第1楽章のフレーズです。全曲を通して現れるかっこうの動機(4度下降動機)が効果的に用いられています。
どことなく俗っぽいメロディー。しかし決して軽薄さは感じさせず、どこか大宇宙に燦然と煌く恒星をイメージさせます。背後で鳴り響く弦とティンパニのトレモロが高揚感を与えます。
最後はそのまま宇宙の彼方に飛び去ってしまうように、感動を高らかに表現して曲を締め括ります。
まさに人生の不安や葛藤に打ち勝つような、勝利感に溢れるクライマックスだといえるでしょう・~・。
マーラーの交響曲は1曲を除いてこのように長調で勝利をイメージさせる終結部となるのが特徴です。
ここはどことなくスターウォーズっぽいかな?

ん~マーラー様恐るべし



---おまけ---

この交響曲の3楽章には聞き覚えのあるあのフレーズが使われています。そのフレーズとは・・・

聴けばわかります。



フランス民謡の”フレール・ジャック”という曲が元ネタのようです。へぇ~



マーラー:交響曲第1番「巨人」マーラー:交響曲第1番「巨人」
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54

そろそろ雪も融けて春になってきましたね・~・。
そんな寒→暖の季節に聞きたい曲といえばやっぱりこの曲

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

ピアノ協奏曲好きな人なら聴いた事ない人はいないってレベルの名曲((ノェ`*)っ))タシタシ
しかもこの曲には興味深いエピソードがあるのです・~・。

ラフマニノフが力を入れて作曲した交響曲第1番の初演は、当時の批評家たちに酷評されてしまいます(いい曲なのに。・゚・(ノД`)・゚・。)

そのせいでもともと神経質な面があったラフマニノフは再起不能レベルの鬱状態になってしまいます・~・、
その間ラフマニノフは全く作曲もできなくなり、廃人同然でした。

そこで現れた救世主とも言えるべき人物が精神科医のダーリ博士。音楽に理解のあったダーリ博士は催眠療法を使いラフマニノフを5ヶ月もの長期間にわたって根気よく治療します。

その結果鬱から回復し、人生の春が訪れたラフマニノフは、その喜びを一曲のピアノ協奏曲にします。
その協奏曲がこのピアノ協奏曲第2番です((ノェ`*)っ))タシタシ!!音量大きめで!

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調
ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル、指揮:スタニスラフ・ヴィスロツキ、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

・第1楽章



ラフマニノフの鬱時期を表す第1楽章。全体的に重々しい雰囲気です。
重厚な和音塊から始まる印象的な冒頭部は、10度音程などを含むため手が小さいピアニストはアルペジオにして弾きます。リヒテルはなんと12度も届いたそうなので余裕ですね・~・。
この楽章の聞き所は
0:30~ 重く歩みを進めるようなリヒテルの低音部の響かせ方とそれに合わせるオーケストラの主題
3:42~、4:27~ かすかに続く希望への道をたどるような情緒あふれる旋律
6:15~ 第1楽章最も盛り上がる部分。高まった鬱憤が爆発するかのように激しく上下するピアノのメロディーです。繰り返し部2回目のテンポを少し遅らせて情感を高めるリヒテルはやっぱり天才と言う他ないでしょう・~・。
10:00~ 1楽章コーダ。少しずつアッチェレランド・クレッシェンドしていき強烈に締めます。

・第2楽章



おそらくダーリ博士による治療期間を表す第2楽章。この楽章は緩徐楽章として協奏曲の中でも高い評価を得ています。一音一音雪が融けていくようなイメージのピアノと、背後でかすかに鳴る弦楽器のピチカートに注目して聴いてみてください・~・。
この楽章の聞き所はコーダ(10:37~)がいいです・~・。雪が融けて、花が芽吹くような輝きに満ち溢れるコーダです。。

・第3楽章



鬱から回復し、生命の喜びに満ち溢れる状態を表した第3楽章。
有名なあの旋律が登場します。そしてリヒテルの超絶技巧も盛りだくさん((ノェ`*)っ))タシタシ
1:45~ 有名な主題。弦楽器のあとピアノで奏でられます。ラフマニノフはこういう息の長いフレーズで感動を増幅させるのが上手です・~・、この主題は現代のポピュラー音楽でも有名アーティストがカバーしたりしていて面白いです。
9:00~ ここからクライマックスへは是非ひと繋がりで聞いてほしいです((ノェ`*)っ))楽器全部での合奏のあとピアノのカデンツァに入り、一瞬のゲネラルパウゼのあと10:15で一気に全部吐き出す。涙腺ゆるい人はここで涙ダダ漏れ、変態はよだれだらだらっす!!壮大なオーケストラの旋律の後ろ、裏拍で喜びに打ち震えるように激しく鳴り響くピアノの低音部がすばらしい!!ラフマニノフお得意の重厚な和音をこれでもかこれでもかと叩きつけます。11:07~クライマックスです。一気に明るく元気が出るような曲調に変わり、最後は鍵盤全範囲を使った和音降下→上昇で曲を占めるまさにTHEラフマニノフ終止です。たまらんっす



まあなんというかダーリ博士グッジョブっす((ノェ`*)っ))タシタシ


今回のはこのCDっす!自分も持ってるっす!!

チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲、他チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲、他
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リヒテル(スヴャトスラフ)

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次は頑張ってベートヴェン書こうかなぁ・・・

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